みずのわ出版


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里海の自然と生活2 三河湾の海里山

里海の自然と生活2
里海の自然と生活2

三河湾の海里山


印南敏秀 編
2012年3月刊
A5判上製389頁
本体2800円+税
ISBN978-4-86426-012-1 C0039
装幀 林哲夫




里海論第3集! 三河湾の「里海」づくりのために/学際・総合的視点から、自然と生活を読みとく

[目次]

はじめに  印南敏秀

1 三河湾の自然と環境
一 三河湾とは  西條八束
二 三河湾の環境問題  市野和夫
三 三河湾の漁業と海産資源の昔と今  渡辺誠

2 伊勢・三河湾の漁業誌
一 三河湾の漁場環境  武田和也
二 伊勢・三河湾の海産資源  中村元彦
三 伊勢・三河湾の漁業の変遷  黒田伸郎

3 貝の流通の歴史
一 縄文時代から流通したハマグリ  岩瀬彰利
二 豊川とシジミ  松岡敬二
三 ハマグリ・アサリ・シジミ・ロンダリング  山本茂雄

4 古典文学の中の三河湾・三河路
一 古代三河と万葉歌――大宝二(七〇二)年持統上皇の「参河」御幸  久曾神昇
二 「三河なる二見の道ゆ」考  片山武
三 三河湾の「玉藻」の歌――『万葉集』の麻續王の歌をめぐって  内藤聡子
四 古典文学に見る三河の「松」とその表現――『更級日記』と紀行文・和歌の中の高師・浜名・伊良湖  和田明美

5 海辺の民俗と生活
一 民俗空間としての浜辺  高桑守史
二 海里山の生活文化学  印南敏秀

おわりに  印南敏秀

索引

[執筆者](執筆順)

印南敏秀(いんなみ・としひで)
1952年、愛媛県新居浜市生。武蔵野美術大学卒業後、近畿日本ツーリスト日本観光文化研究所などを経て、現在愛知大学地域政策学部教授。生活文化学。海里山文化・食文化・入浴文化に関心を持っている。著書『里海の生活誌』(みずのわ出版)、『里海の自然と生活』(編著、みずのわ出版)、『石風呂民俗誌』『島の生活誌』(以上、山口県東和町=現周防大島町)、『京文化と生活技術』(慶友社)、『水の生活誌』(八坂書房)、『瀬戸内海事典』(編著、南々社)、『瀬戸内緒島と海の道』(共著、吉川弘文館)など。

西條八束(さいじょう・やつか)
1924年、東京都生。2007年没。東京大学理学部地理学科卒業。名古屋大学理学部助教授(1959年)、名古屋大学水圏科学研究所教授(1988年定年退職)。その後、1988年から愛知大学にて教養部教授を1994年まで務め、愛知大学綜合郷土研究所非常勤所員として2007年まで在籍。専門は、湖沼、河川、内湾、海洋など、水圏の生物地球化学。中海・宍道湖の淡水化、長良川河口堰、三河湾の水質汚濁など環境問題にも取り組んだ。著書『湖沼調査法』(古今書院)、『湖は生きている』(蒼樹書房)、「小宇宙としての湖」(大月書店)、『新編湖沼調査法』(共著、講談社)、『とりもどそう豊かな海 三河湾』(監修、八千代出版)、『湖の世界をさぐる』(共著、小峰書店)、『河口堰』(共著、講談社)、『Lake Kizaki』(共編著、Backhuys)など。

市野和夫(いちの・かずお)
1946年、愛知県八名郡(現豊橋市)生。名古屋大学大学院理学研究科生物学専攻修了。理学博士。愛知大学の教養部および国際コミュニケーション学部教員を経て、2006年4月より、愛知大学綜合郷土研究所非常勤所員。現在は、NGO活動などを通じて、持続可能な地域社会を創る課題に取り組んでいる。著書『持続する社会を求めて――生態系と地域の視点から』(岩田書院)、『森の自然誌 みどりのキャンパスから』(あるむ)、『川の自然誌 豊川のめぐみとダム』(あるむ)など。

渡辺誠(わたなべ・まこと)
1938年、福島県いわき市生。慶応義塾大学文学研究科博士課程(東洋史)単位取得退学ののち、古代学協会研究員を経て、名古屋大学文学部助教授・教授・名誉教授、山梨県立考古博物館館長。主な著書に『縄文時代の漁業』『縄文時代の植物食』(以上、雄山閣)、『縄文時代の知識』(東京美術)、『よみがえる縄文人』(学習研究社)、『目からウロコの縄文文化』(ブックショップマイタウン)、『日韓交流の民族考古学』(名古屋大学出版会)など。

武田和也(たけだ・かずや)
1969年、愛知県岡崎市生。京都大学農学部水産学科卒業、同大学院農学研究科修士課程修了。1996年より愛知県に奉職し、水産試験場主任研究員などを経て、現在は農林水産部水産課主査。水産試験場では、三河湾における浚渫窪地の環境調査、人工干潟の生物モニタリング及び水質浄化機能測定等に携わり、2007年、「三河湾における干潟域造成による漁場環境修復効果」で、京都大学博士(農学)。

中村元彦(なかむら・もとひこ)
1961年、静岡県静岡市生。京都大学大学院農学研究科博士課程退学の後、愛知県に就職。水産試験場漁業生産研究所等を経て、現在農林水産部水産課に勤務。外洋域・内湾域の環境変動及び水産資源の変動、資源管理、小型底びき網の改良など、漁業に関する諸問題に取り組む。水産海洋学会地域研究集会「伊勢・三河湾の環境と漁業を考える」をとおして活動。小学生や消費者向けの魚食普及にも係わる。

黒田伸郎(くろだ・のぶお)
1956年、横浜市生。名古屋大学大学院理学研究科(西條八束研)博士後期課程満了。1990年より2007年まで愛知県水産試験場研究員として、伊勢・三河湾で赤潮や貧酸素が発生する仕組みや、アサリの生態を研究。現在、愛知県農林水産部水産課環境・栽培グループ課長補佐。主な論文に「アサリ幼生の干潟への侵入機構」「伊勢湾と三河湾の貧酸素水塊の長期変動および短期変動の比較」など。

岩瀬彰利(いわせ・あきとし)
1963年、愛知県豊橋市生。名古屋大学大学院博士後期課程。豊橋市教育委員会に学芸員として採用され、約20年間にわたって貝塚などの遺跡を調査。現在は豊橋市中央図書館勤務。東海縄文研究会の世話人(事務局統括)であり、縄文時代の貝塚や縄文土器などを研究している。著書『関西縄文時代の集落・墓地と生業』(共著、六一書房)、『中世のみちと橋』(共著、高志書院)、『海人たちの世界』(共著、中日出版)など。

松岡敬二(まつおか・けいじ)
1954年、広島県神石郡生。日本大学卒業後、名古屋大学研究生として第一瀬戸内累層群、古琵琶湖層群を研究。理学博士。豊橋市自然史博物館に開館時から勤務し、現在同館長。JICAバンドン地質博物館更新、古生物学、淡水生物学、博物館学に取組む。共著書「琵琶湖の自然史」(八坂書房)、「恐竜と絶滅した生き物」(世界文化社)、「博物館資料論」「展示論」(以上、雄山閣)、「新化石の研究法」(共立出版)、「ため池と水田の生き物図鑑」(トンボ出版)、「愛知県史別編自然」(愛知県)など。

山本茂雄(やまもと・しげお)
1963年、愛知県豊橋市生。アジアの浅瀬と干潟を守る会代表理事。三代続いた元貝専門問屋。二枚貝のプロにして東洋一の食通。北朝鮮やロシア極東の事情にも詳しい。2000年ドイツハノーバー万博出展参加。アサリ、ハマグリの遺伝子バンク開設。ドキュメンタリー「三河湾と生きる」制作統括。「愛知をアジアのフライブルグに!」を合言葉に、環境を核に地場産業と観光産業の振興を図る三河湾再生に奮闘中。(社)新日本スーパーマーケット協会賛助会員。ツイッター@asariya48

久曾神昇(きゅうそじん・ひたく)
1909年、愛知県豊橋市生。東京帝国大学文学部、同大学院修了。文学博士。1946年から84年まで愛知大学に勤務、その間学長もつとめる。現在愛知大学名誉教授。1984年勲二等瑞宝章受章。中日文化賞、豊橋文化賞受賞。万葉集(訓詁注釈・地名研究)、古今集(成立論・注釈)、古筆・古筆切、西本願寺本三十六人集の筆者などを研究。『古今和歌集成立論 資料編上中下』『西本願寺本三十六人集精成』(以上、風間書房)、『物語古筆断簡集成』(汲古書院)ほか多数。

片山武(かたやま・たけし)
1933年、愛知県名古屋市生。愛知学芸大学(現愛知教育大学)、愛知大学卒業後、中・高校教員を経て金城学院大学文学部勤務、2000年3月退職。上代日本文学、近世文学(国学者の万葉集研究)。万葉集の訓詁注釈的研究。主として東海四県の賀茂真淵、本居宣長の門人らの万葉集研究を行っている。『万葉集見解 ?〜?』(東京文芸館)、『万葉集を読む(その時代背景)その一〜その四』(マイ・ブック出版)、『賀茂真淵門人の万葉集研究―土満・魚彦』(万葉書房)、『小塚直持と『萬葉長歌類葉抄』について』(愛知県郷土資料刊行会)など。

内藤聡子(ないとう・さとこ)
1967年、愛知県豊橋市生。愛知大学大学院文学研究科日本文化専攻博士後期課程満期退学。愛知県立豊田工業高等学校教諭(1990年4月〜1993年3月)。2003年4月より、愛知大学綜合郷土研究所研究員、現在に至る。著書『日本語の語義と文法』(共著、風間書房)、論文「『源氏物語』における「つべし」「ぬべし」」「『源氏物語』における「いまめかし」について」(『愛知大學國文學』第30号・第36号)、『源氏物語注釈 一〜二』(執筆協力、風間書房)。

和田明美(わだ・あけみ)
1956年、高知県宿毛市生。高知女子大学(現高知県立大学)卒業後、名古屋大学大学院文学研究科博士課程前期修了・同博士課程後期中途退学・博士(文学)。現在愛知大学文学部教授。愛知大学綜合郷土研究所所員。古代的思考の論理を探求しつつ、古代日本語の文法と意味の研究に携わる。著書『古代日本語の助動詞の研究』『古代的象徴表現の研究』(以上、風間書房)、『古代東山道園原と古典文学』(あるむ)の他、共著に『万葉集の表現の研究』『源氏物語注釈 一〜六』『日本語の語義と文法』(以上、風間書房)、『万葉史を問う』(新典社)、『語り継ぐ日本の文化』(青簡舎)など。

高桑守史(たかくわ・もりふみ)
1945年、石川県白山市生。早稲田大学第一文学部卒業、東京教育大学大学院文学研究科民俗学専攻修士課程修了後、石川県白山自然保護センター技師、山口大学助教授、国立歴史民俗博物館助教授、筑波大学教授を経て、現在大東文化大学教授。専門は民俗学、なかでも漁労民俗論を中心にしている。主な著書として、『日本漁民社会論考―民俗学的研究』『漁村民俗論の課題』(以上、未來社)、『能登―寄り神と海の村』『渚と日本人―入浜権の背景』(以上、共著、日本放送出版協会)、『新版民俗調査ハンドブック』『図説日本民俗学』(以上、共編著、吉川弘文館)などがある。


[用紙/刷度数]

ジャケット ミルトGAスノーホワイト 四六判Y目135kg 4°(マットPP)
表紙 ミルトGAホワイト 四六判Y目90kg K/1°
見返 ハーフエア コルク 四六判Y目110kg
扉 ハーフエア コットン 四六判Y目110kg DIC540/1°
帯 ハーフエア ヘンプ 四六判Y目 90kg DIC232/1°
別丁グラビア MTA+-FS 菊判T目76.5kg 4°
本文 淡クリーム琥珀N A判T目46.5kg
花布 A48
スピン A30



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