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こころの回廊 本願と出会う旅
2007年5月刊
四六判並製155頁
本体1500円+税
ISBN978-4-944173-48-8 C0095
装幀 林哲夫
日本列島――それは、浄土の回廊である。
東西軸をもつ浄土への旅と日本列島を重ねて浄土の回廊に見立て、下関を起点に石見、出雲、安芸、備後、美作を経て大阪、京都に至る旅のなかで浄土信仰を考え、妙好人おかる、金子みすゞ、森鴎外、小泉八雲、山上憶良、源左、伊福部隆彦、オードリー・ヘップバーン、アンネ・フランク、良寛、法然、親鸞らの思想を読み解く。中国新聞「洗心」面の好評連載を単行本化。
渡辺郁夫(わたなべ・いくお)
1958年広島市生。早稲田大学第一文学部東洋哲学専攻卒。早稲田大学大学院文学研究科博士前期課程修了、同博士後期課程研究指導了。現在、修道中・高等学校教諭(広島市・私立)。著書『歎異抄を読む――悪人正機の時代を生きる』『日と霊と火』『心の国語 中学編』など。
ウエッブサイト「SCL広島精神文化研究所」http://www5a.biglobe.ne.jp/~scl/
[目次]
はじめに
第一章 おかるとみすゞ/ 関門海峡/おかると辛酉/六連島/おかるとみすゞ/みすゞ夢の城/西長門の海/土井ケ浜/壇ノ浦
第二章 津和野巡礼
津和野/殉教と殉死/津和野巡礼/備えと供え
第三章 打ち寄せるもの
相聞と挽歌/鬼の像/打ち寄せるもの/口あい
第四章 黄泉の国
黄泉の国/譲りと補い/スサノオとハーン/ミオヤとムスヒ
第五章 一文不知
山上憶良/一文不知/和紙の里/柿の木/自信教人信/智頭/無為礼拝門/無為の懐
第六章 二人のバラ
海の宗教/渡る島/踊る島/二つの「八六」/太子のメッセージ/二人のバラ/還る人
第七章 良寛の国
道心と童心/良寛の国/美作国/取捨選択/革命的仏教
第八章 無名の人
女人説法/四天王寺/救世観音/法輪と光輪/本願関数/六角堂/無名の人/改名/口伝/新千年紀
第九章 今、顕信を読む
今、顕信を読む/耳に聞こえない音楽
第十章 光る海
空との間の私/童謡の「海」/流れ寄るもの/日が昇る国/弥勒の船/航海者/「曲解」/日本人の自然観/包容力
おわりに
時空の旅によせて(佐田尾信作)
挿絵 桧垣光一
【用紙/刷度数】
ジャケット OKミューズカイゼル ぞうげ 四六判Y目120kg K+DIC222/2°(PPなし)
帯 OKミューズカイゼル ぞうげ 四六判Y目90kg DIC306/1°
表紙 OKミューズカイゼル ぞうげ 四六判Y目210kg
見返し OKミューズカイゼル ふじ 四六判Y目120kg
本文 淡クリーム琥珀 四六判Y目72.5kg