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古書往來

高橋輝次 著
2009年5月刊
A5判並製349頁
本体2800円+税
ISBN978-4-944173-67-9
装幀・装画 林哲夫
題字 明治17年刊『福音史』(東京一致神学校)より
価格 <% total_price.toLocaleString() %> 円(税込)
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[跋文、より]
 この本を通読した人は、おそらく今すぐにでも古本屋に駆け出したくなる。かならず一冊や二冊の未知の本が見つかるはずだ。高橋さんにしてみれば、「発見のない古本はない」と言わんばかりであろう。
 高見順に「描写のうしろに寝てゐられない」という名高い一節があるけれど、高橋輝次さんは古書の後ろに寝ていられない人なのだ。
扉野良人(『sumus』同人)

[目次]
1
神戸の農民詩人、坂本遼――木山捷平との交流
大阪朝日会館長、十河巌の本と、前田藤四郎展と
モダニズムの画家六條篤と、詩人井上多喜三郎
国文学者の小説・随筆を私家版で読む――三沢諄治郎、白方勝、雲英末雄の本
年譜未掲の矢田津世子作品を見つける!――花田俊典氏による評伝とともに
タイトルにこだわる著者たちの話――林芙美子から川上弘美まで
豊田三郎と紀伊國屋出版部――片山総子(宗瑛)への恋とともに
PR誌の黄金時代を振り返る――『嗜好』『真珠』から『放送朝日』『エナジー』まで
鴨居羊子の絵とエッセイに魅せられて――画家鴨居玲とともに
新田潤と青春の仲間たち――高見順の恋愛の行方
澁川驍展の図録と、田宮虎彦の文明社の本と

2
神戸の詩人同士の友情を読む――林喜芳と板倉栄三の詩集
織田作之助、青山光二らの友情と世界文学社・柴野方彦
四方田犬彦「先生とわたし」を読む――由良君美先生の想い出
三國一朗の戯曲と青木書店のこと
木下夕爾と『春燈』の人たち――高橋鏡太郎との出会い
福田清人の小説・回想記を読む――第一書房時代を中心に
作家の名前コンプレックスあれこれ――和田芳恵、木山捷平から三浦しをんまで
大正モダンを駆け抜けた画家、吉田卓と森谷均の若き日の交流

3
後藤書店で最後に手に入れた本と雑誌から――『私のコスモポリタン日記』と『校正往来』
中村隆と『輪』の詩人たち――キー・ステーションとしての古本屋、そして金物店
編集者、松森務氏の軌跡を読む――白鳥書院から平凡社への道
古本屋主人の書いた小説を読む――寺本知氏の詩と文学

[跋文]
古書のうしろに寝ていられない人 扉野良人

[著者]
高橋輝次(たかはし・てるつぐ)
1946(昭和21)年伊勢市に生まれ、神戸で育つ。六甲学院高等部を経て、大阪外国語大学英語科卒業。協和銀行(当時)に1年間勤める。69年、創元社に入社。編集者として臨床心理学分野を開拓する。92(平成4)年病気のため退社。現在、フリーの編集者。古本漁りは高校時代に始まる。
著書『古書と美術の森へ』(新風舎)、『編集の森へ』(北宋社)、『著者と編集者の間』(武蔵野書房)、『古本が古本を呼ぶ』(青弓社)、『関西古本探検』(右文書院)、『神戸の古本力』(共著、みずのわ出版)
編著書『古本屋の蘊蓄』『古本屋の自画像』『古本屋の来客簿』『古本屋の本棚』『原稿を依頼する人される人』(いずれも燃焼社)、『古本漁りの魅惑』『誤植読本』(いずれも東京書籍)
[住所]大阪市淀川区西中島3-2-1-807(仕事場)

[用紙・刷色]
ジャケット 里紙 白 四六判Y目 130kg 4°
表紙 里紙 白 四六判Y目 170kg 1°
見返 里紙 きなり 四六判Y目 130kg
オビ 里紙 こうぞ 四六判Y目 70kg 1°
本文 淡クリーム琥珀N A判T目 43kg

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