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里海の自然と生活 海・湖資源の過去・現在・未来

印南敏秀 編
2011年3月刊
A5判上製341頁
本体2800円+税
ISBN978-4-86426-007-7 C0039
装幀 林哲夫
ジャケット写真 岡田和樹
価格 <% total_price.toLocaleString() %> 円(税込)
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[帯より]
新たな「里海」づくりのために――
学際的総合的視点から、自然と生活を読みとく

[目次]

カラー口絵 瀬戸内海・ハチの干潟(写真・文 岡田和樹)

はじめに  印南敏秀

1 里海の過去・現在・未来
「里海」とはなにか  柳哲雄(九州大学応用力学研究所所長・沿岸海洋学)
沿岸漁業の歴史と文化  山口徹(神奈川大学名誉教授・漁業史)
里海資源の商品化と環境適応型漁業  鷲尾圭司(独立行政法人水産大学校理事長・環境社会学)
受け継ぎたい干潟  岡田和樹(ハチの干潟調査隊代表・市民ひがた交流会共同代表)

2 湖・内海の過去・現在・未来
湖・内湾の物質循環とモク(水草・海草・海藻)  市野和夫(元愛知大学教授・生物学)
中海・宍道湖のモク(モバ)採りと里湖システム  平塚純一(里湖研究家) 農民日記からみた相模湾の海辺のくらし  辻井善彌(元横須賀市文化財専門審議会委員・民具学)
浜名湖のモクの歴史と文化  大村和男(元静岡市文化財課・民俗・民具学)
琵琶湖の水草利用と生活世界――多様な既存資料と琵琶湖博物館の紹介から  中藤容子(滋賀県立琵琶湖博物館主任学芸員・民俗学)
藻の文化資源としての可能性  印南敏秀(愛知大学教授・生活文化学)

あとがき  印南敏秀

[執筆者一覧(執筆順)]

印南敏秀(いんなみ・としひで)
1952年、愛媛県新居浜市生。武蔵野美術大学卒業後、近畿日本ツーリスト日本観光文化研究所などを経て、現在愛知大学教授。生活文化学。海里山文化・食文化・入浴文化に関心を持っている。著書『里海の生活誌』(みずのわ出版)、『石風呂民俗誌』『島の生活誌』(以上、山口県東和町=現周防大島町)、『京文化と生活技術』(慶友社)、『水の生活誌』(八坂書房)、『瀬戸内海事典』(編著、南々社)、『瀬戸内緒島と海の道』(共著、吉川弘文館)など。

柳 哲雄(やなぎ・てつお)
1948年、山口県徳山市(現周南市)生。京都大学理学部卒業・同大学院地球物理学専攻修了後、愛媛大学工学部海洋工学科助手・講師・助教授・教授を経て、1997年九州大学応用力学研究所教授、現在に至る。専門は沿岸海洋学。里海創生に励んでいる。主な著書、『潮汐・潮流の話――科学者になりたい少年・少女のために』『風景の変遷――瀬戸内海』(以上、創風社出版)、『海の科学――海洋学入門』『里海論』『里海創生論』(以上、恒星社厚生閣)など。

山口 徹(やまぐち・てつ)
1931年、東京市生。神奈川大学名誉教授。漁業史。成蹊大学卒業後、神奈川大学経済学部助手、助教授、教授を歴任し、1981年より94年まで神奈川大学日本常民文化研究所長を務め、澁澤敬三の創立・主宰してきた日本常民文化研究所の再建にかかわり、わが国の漁業・漁村史研究に着手し、『沼津市史』や『倉橋町史』調査にかかわりながら各地の漁業・漁村研究をはじめる。この間の成果は『近世漁村の構造』『近世漁民の生業と生活』『海の生活誌』、編著『瀬戸内海諸島と海の道』(以上、吉川弘文館)、『沿岸漁業の歴史』(成山堂書店)など。

鷲尾圭司(わしお・けいじ)
1952年、京都市生。京都大学大学院農学研究科博士課程(水産学)単位取得退学ののち、明石市・林崎漁業協同組合に就職。その後、京都精華大学人文学部環境社会学科教授を経て現在、独立行政法人水産大学校理事長。主な著書に、『明石海峡魚景色』(長征社)、『ギョギョ図鑑』(朝日新聞社)、『瀬戸内海の文化と環境』(共著、神戸新聞総合出版センター)、『共感する環境学』(共著、ミネルヴァ書房)、『水産の21世紀――海から拓く食料自給』(共著、京都大学学術出版会)など。

岡田和樹(おかだ・かずき)
1986年広島県三原市生。ハチの干潟調査隊代表・市民ひがた交流会共同代表。竹原市賀茂川河口に広がるハチの干潟の埋め立て計画に疑問をもち、ハチの干潟調査隊を立ち上げる。その後、署名などを通して、県や市に要望。計画が取り下げられる。その後、瀬戸内海を中心に、全国150ヵ所の干潟をまわってきた。2008年ラムサール条約COP10発表・展示参加。2009年国際環境シンポジウムパネリスト参加。2010年生物多様性条約COP10展示参加。

市野和夫(いちの・かずお)
1946年、愛知県八名郡(現豊橋市)生。名古屋大学大学院理学研究科生物学専攻修了。理学博士。愛知大学の教養部および国際コミュニケーション学部教員を経て、2006年4月より、綜合郷土研究所非常勤所員。現在は、NGO活動などを通じて、持続可能な地域社会を創る課題に取り組んでいる。著書『持続する社会を求めて――生態系と地域の視点から』(岩田書院)、『森の自然誌 みどりのキャンパスから』(あるむ)、『川の自然誌 豊川のめぐみとダム』(あるむ)など。

平塚純一(ひらつか・じゅんいち)
1954年、島根県松江市生。法政大学、放送大学大学院卒業後、埼玉大学大学院に論文提出で学術博士取得。NPO法人自然と人間環境研究機構理事。元(財)淡水魚保護協会理事。里湖研究家。宍道湖・中海をはじめ島根県内の水域の環境調査などの委託業務を自営業として営む。魚類、鳥類などの生物系の自然環境の調査と沿岸水域と漁労や農業など人間活動との関わりの歴史的変遷に関心がある。著書「里湖モク採り物語」(共著、生物研究社)。

辻井善彌(つじい・ぜんや)
1931年、神奈川県横須賀市生。関東学院大学卒業。高校で教鞭を執る傍ら、郷土研究、民俗研究に興味をもつ。民俗学は東京三田の日本常民文化研究所(現在、神奈川大学に移管)の同人として出入りし、研鑽を積む。その頃、日本民具学会に入会。横須賀市文化財専門審議会委員を務めた(1990-2010年)。主な著書に『磯漁の話』(北斗書房)、『離島と僻遠の漁村を訪ねて』(有峯書房)、『ある農漁民の歴史と生活』(三一書房)、『牛馬のいた風景』(夢工房)など。

大村和男(おおむら・かずお)
1948年、静岡県静岡市生。国学院大学卒業後、静岡市立登呂博物館、静岡市文化財課に勤務。現在退職し、静岡集落史調査会を主宰。民俗学、民具学、日本文化史。焼畑文化・花火文化・山村集落の起こりと生業文化・農具史などについて関心をもっている。著書『平野・有東木の盆踊り』(共著、静岡市教育委員会)、『静岡県海の民俗誌』(共著、静岡新聞社)、『井川雑穀文化調査報告書』(共著、井川雑穀文化調査委員会)など。

中藤容子(なかとう・ようこ)
1969年、広島県福山市生。京都大学大学院修士課程修了後、1996年開館時より滋賀県立琵琶湖博物館学芸員(民俗学)、現在、同主任学芸員(資料活用学)。博物館に収蔵する民具資料の利用価値の発掘を目指し、「近江昔くらし倶楽部」担当として多様な分野の方々と協働しながら衣・食・住にわたる調査・実践を進めている。2010年発足した「近江スローライフの会」発起人の一人。

[用紙/刷色]
カバー ミルトGAスノーホワイト 四六判Y目135kg 4°(PPなし)
表紙 ミルトGAホワイト 四六判Y目90kg K/1°
見返 ハーフエア コルク 四六判Y目110kg
扉 ハーフエア コットン 四六判Y目110kg DIC531/1°
別丁グラビア MTA+-FS 菊判T目76.5kg 4°
本文 淡クリーム琥珀N A判T目46.5kg
帯 ハーフエア ヘンプ 四六判Y目 90kg DIC531/1°
花布 A48
スピン A3

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