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里山 いのちの譜 中国山地の暮らしを訪ねて?

正本眞理子 文金山一宏 写真
2013年4月刊
A5判糸篝丸背上製本 236頁 写真51点オールカラー

本体35000円+税
ISBN978-4-86426-024-4 C0072
装幀 林哲夫
プリンティングディレクション 高智之((株)山田写真製版所)
印刷 (株)山田写真製版所
製本 (株)渋谷文泉閣
ジャケット図版 杉谷冨代「樹のはなし」タピ 布・金箔・植物染 2002年
価格 <% total_price.toLocaleString() %> 円(税込)
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中国新聞「洗心」面の連載を、大幅に加筆して単行本化。建設省(現国土交通省)の広報誌「みらい」の取材で、広島在住のライター・正本眞理子と広島県庄原市在住の写真家・金山一宏が中国山地を15年間あるき、みて、きいたものを素材に、あらためてその地を訪ねてまとめた。どんな山奥の村にも何か一つよいものがあるという民俗学者宮本常一の言葉を胸に、中山間地の人々が今を暮らす姿を描く。四季折々に見せる里山の華やかさ、生命の神秘を切り取った写真51点全点見開きオールカラー。

[CONTENTS]
[目次] 1 千年の重み
神と人との境/のぞみが丘/千年の重み/ヒガンバナ
  里山の知恵で暮らす――神のもの/越原/サンパチ豪雪

2 氷の花
草葺き民家/武永槙雄の芸北/シュロ並木/帝釈峡/氷の花/藁の世界/セツブンソウ
  春待つ風景――節分/藁/ギフチョウとカタクリ/帝釈峡その二/煤竹

3 摘み草
国境/草木染/残し木/たたら場/ガニ芽/桜の池/山椒魚/摘み草
  樹木をめぐる話――山師/樹のはなし/挽物

4 田植え唄
水車/石積み/田植え唄/牛供養/蔓牛
  脚を洗う早乙女――厳島古絵図/岡本太郎と宮本常一/太鼓/オナリ/田植本

5 半夏水
蛍見とカワニナ/雨乞い/天狗シデ/ヨメノナミダ/半夏水/ヒゴタイ/鵜飼
  ヒゴタイに会いに――ぼにばなの咲く丘/民俗学徒

6 彼岸
モグラ/トンボ/酒米/彼岸/月見/カキツバタ/なば
  太田川の賦――ショウバラクジラ/日本酒/父の遺産

7 餅とヒザヌリ
峠越え/灰小屋/五代の精魂/祭りとオペレッタ/リンゴの木/餅とヒザヌリ
  身の丈の知恵と技――節季市/市立大祭/雑煮/襤褸/はで

8 天色染める春
ある刀匠/求道者能海寛/御逮夜/ひこばえ/ツバキ/天色染める春
  春の七草――玉鋼/七草/五里霧中/藪椿

[あとがき]
「里山 いのちの譜」は建設省(現国土交通省)の広報誌「みらい」の取材で写真家金山一宏とともに中国地方を十五年間あるき、みて、きいたものを素材に、あらためてその地を訪ねてまとめたものです。多くの民俗関係の書籍が出版されている今日、目新しいものはありません。ですが、どんな山奥の村にも何か一つよいものがあるという民俗学者宮本常一の言葉を胸に、中山間地の人々が、今を暮らす姿を書きました。その姿を写真でと金山に依頼したところ「僕は四季折々に見せる里山の華やかさを、生命の神秘を切り取りたい」と応えてくれました。自然が生み出した彩りの記憶です。
「取材される迷惑とよく言われるが、正本さんなら大歓迎よ」と、段取りから資料提供まで、協力頂いた岩国市錦町の藤井吉朗さん。野生の山葵と渓流が撮りたい、もぐらの穴が撮りたい――私の我が儘につきあってくださった庄原市比和町の小田雅平さん。突然訪ねる私に、美味しいコーヒーと話題を提供して下さった庄原市立比和自然科学博物館の中村慎吾館長と奥様。そして、根気強い指導で連載を完結させてくださった中国新聞社の佐田尾信作文化部長(現論説委員室副主幹)。広島民俗学会をはじめ多くの皆様に、言葉に尽くせないほどお世話になりました。また、私の取材不足で連載中ご迷惑をおかけした方々、激励のお便りを下さった方々に、お詫びとお礼を申しあげます。
 連載から二年という月日はあっという間でした。そしてこの間に登場頂いた師や友人、そして父も旅立ちましたが、この連載をきっかけに亡き父森利太の人生と向かい合うことができました。それらは、私にとって貴重な想い出です。
 今回、新聞連載で書き足りなかったこと、その後の出来事、あわせて私を見守ってくれた人々について多くの紙面をあてました。個人的なことも多々ありますがご容赦下さい。そして、この四年間、書くためとの口実で跳び回る私を見守ってくれた家族、そして快く取材に応じてくださった多くの方々にこの場を借りてお礼を申しあげます。
 最後に、筆が遅い私の穴埋めを強行スケジュールで間に合わせてくださった柳原一徳氏(みずのわ出版代表)、そして文章にあわせて写真を提供頂いた写真家金山一宏氏に心より謝辞を申しあげます。
  平成二十五年二月 正本眞理子

文:正本眞理子(まさもと・まりこ)
・1951年 広島県芦品郡新市町(現・福山市)出身。
・1974年 広島観音高校、広島女学院大学文学部卒業後、広告代理店にて編集担当。
・1993-2008年 建設省中国地方建設局(現・国土交通省中国地方整備局)広報誌「みらい」の編集、取材、執筆担当。
・2009-2011年 中国新聞洗心面に「里山 いのちの譜」連載。
・2010-2011年 庄原市にて「写真が語るさとやまシンポジウム」企画・運営。
・2012年 広島民俗学会会報「広島民俗」編集担当。
・作品:絵本:「えみき爺さん丘にのぼる」「こぐまの冒険」、写真集「水の彩り」
・広島民俗学会常任理事、NPO法人アースランドフォトネットワーク副理事長

写真:金山一宏(かねやま・かずひろ)
・1960年1月11日生まれ
・東京工芸大学卒業後、今井イサオ氏(APA会員)に師事。
・全国技能グランプリ広島代表、広島プロフォトコングランプリ・金賞、日本商写協シナリオ賞、プライドオブジャパン金賞など受賞。
・中国地方初のデジタル写真展「夢境」を1990年に開催。その後、広島県立美術館、大阪・東京富士フォトサロンでニューヨークなど世界の人々の「今」を撮影し写真展を開催。
・中国地方整備局広報誌「みらい」の撮影を担当し、中国地方を13年間で約30万キロ走り撮影。
・八千代の丘美術館(安芸高田市)第5期入館作家。
・中国新聞で「里山 いのちの譜」を50回連載。
・写真集「温井ダム」「水の彩り」(共同制作)
・マツダZOOM ZOOMスタジアム、道後温泉ホテル葛城など作品収蔵。
・公益社団法人日本写真家協会(JPS)・公益社団法人日本広告写真家協会(APA)会員、三次GH・西条ハクワホテル専属、NPO法人アースランドフォトネットワーク理事長、有限会社はなや代表取締役

[用紙・刷色]
ジャケット MTA+FS 菊判T目76.5kg 4°マットPP
表紙 NTほそおりGA 朱 四六判Y目 100kg 1°
見返 NTほそおりGA 朱 四六判Y目 130kg
本文 MTA+FS 菊判T目76.5kg 4°写真頁ニス引
ヘドバン A9
スピン A5

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