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菅田正昭離島論集〈共同体論〉
2024年1月刊
四六判糸篝上製 213頁
本体5,000+税
ISBN 978-4-86426-049-7 C3339
装幀 林哲夫
発行 みずのわ出版
プリンティングディレクション 黒田典孝(㈱山田写真製版所)
印刷 ㈱山田写真製版所
製本 ㈱渋谷文泉閣
離島論の第一人者による、シマ/クニという視座からの広義の共同体論。およそ半世紀にわたって季刊「しま」(公益財団法人日本離島センター広報誌)に寄稿してきた論考から、20本を厳選。
著者
菅田正昭(すがた・まさあき)
昭和20年(1945)東京生まれ。学習院大学法学部卒業。同46年(1971)から48年末まで東京都青ヶ島村役場職員、平成2年(1990)から5年にかけて同村助役を務める。主著に『アマとオウ―弧状列島をつらぬく日本的霊性』(たちばな出版)、『日本の神社がわかる本』(日文新書)、『出口王仁三郎の大予言』(学研パブリッシング)、『青ヶ島の神々』(創土社)、『現代語訳 古語拾遺』(KADOKAWA)ほか多数。藝能学会会員。
[目次]
まえがき《シマ》と出会うまで
1〈オウ・オク・オキ〉の島々とその霊性
鬼が島と鬼界島の間で…… 沖縄県及島嶼町村制の根拠の深淵を抉る
日本人の精神性から見る「領有」意識の二つの形態 「知ろしめす」と「うしはく」の違いの視点から
「シマ」と「アマ」、「クニ」と「ウミ」 日本的霊性の地政学
アマ・ヤマ・シマ・イマにおける〈マ〉と〈ナカマ〉との交通 離島の時間・空間を考える
シマの「間」の構造とその復権 国引神話の島引
〈奥〉つシマの〈間〉の〈オクレ〉の構造 「遅れ」から「贈り」の島へ
〈オウ・オク・オキ〉と〈ヲウ・ヲグ・ヲキ〉 霊性の発信者としての島を招き寄せるワザ(業)の啓発
ヲナリの比禮振り、ヲウナの布晒 オウとヲウの視座からの、島霊と国土霊へのタマフリ
オウ〈au=aw〉島から粟島へ 《粟・雑穀》霊の常世への跳躍
粟散辺土の、わづかな小島の草莽の視座から 小さな島々を卑下する言葉からの脱出
再びシマなどの〈間〉について 「アヒダ」と「マ」の視点から離島の絆を考える
占いの島・神の島・祈りの島 異界からの災禍を食い止める〈霊的国境〉の島
目を失って離島の本質を掴んだ明治の気骨の政治家 高木正年小伝
南の島の《開拓者》を夢見た男 西澤吉治小伝
2 夕暮時の水平線
ヨーロッパ諸語における島を意味する語 孤立・侮辱がつきまとう
シマ・スマ・ショムとその周辺の言葉たち 日本語・アイヌ語・韓国語のシマを意味する語
名称不明離島の名称決定と島の字の訓読呼称について 古来からの名称の復権
〈ゲンジュウ〉から〈カンジュウ〉へ 故郷へ還住するということ
色の名が付く島 イロとオトの弁証法
吉田松陰の離島観 日本の地政学の草分け
菅田正昭「季刊しま」寄稿目録
索引(人名・神名・文献・事項・地名等、2000項目超!)
[用紙/刷色]
カバー 竹はだGA 四六判Y目 110kg K+DIC389/2°
表紙 モデラトーンGA ナチュラル 四六判Y目 90kg K/1°
見返 モデラトーンGA ナチュラル 四六判Y目 135kg
本文 ラフクリーム琥珀四六判Y目66.5 kg K/1°
花布 A46
スピン A13
●季刊「しま」276号(公益財団法人日本離島センター、2024年1月)書評(伊藤好英(藝能学会会長))
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●公益財団法人日本離島センター発行 季刊「しま」
https://www.nijinet.or.jp/publishing/shima/bn/tabid/99/Default.aspx